運転する時の注意
キャンピングカーは装備が多いため、通常の運行前点検に加え、次の事項も確認してください。
- 外部後部の100V差込プラグを抜いてコードを収納したか。
- 各収納庫を収納しロックしたか。
- 荷物は確実に固定したか。
- サイドオーニングは収納したか。
キャンピングカーは、一般乗用車に比べて重心が高いため、走行中のローリング(横揺れ)やピッチング(縦揺れ)が大きくなります。また、横風の影響を受けやすいので高速道路走行時は特に注意して安全運転を心がけてください。
電装配置図
サブバッテリ
サブバッテリー容量は 510Ah(170×3)/6120Wh、リチウムイオンバッテリーを使用しています。
電圧降下の少ないリチウムイオンバッテリーで残量を気にせず安心してご使用いただけます。
また、バッテリーが上がってしまった場合は外部電源ケーブルを 100V コンセントに繋いでいただくか、アイドリングをかけることで復活します。
サブバッテリーには過充電・過放電を防ぐBMS(バッテリーマネジメントシステム)が搭載されており、電圧の推移は 10.5V~14.0V となります。個体差により多少の数値のズレが生じます。バッテリー残量計を確認し、ご使用ください。
バッテリー残量計
バッテリーの充電状態やバッテリーに流れる電流、バッテリーの電圧の状態などをAh・%でわかりやすく表示することが可能です。
走行充電システム
本車両には走行充電器が搭載されています。
走行充電器では車両に搭載されている発電機(オルタネーター)からメインバッテリーへの充電や、それ以外で消費された後の余剰充電をサブバッテリーの充電に廻します。走行中またはアイドリング中に充電し、余剰電力をサブバッテリーの充電に充てているため充電には時間がかかります。
走行充電の充電量は最大 60A となります。
充電量の大部分をサブバッテリー充電に使ってしまう現象を回避する為、走行充電の充電量を制限する回路を組み入れております。
充電量が変化する条件は下記になります。
- メインバッテリーの電圧が 13.7V を上回った時 →走行充電が 60A でサブバッテリーを充電
- メインバッテリーの電圧が 12.3V を下回った時 →走行充電が 30A でサブバッテリーを充電
- メインバッテリーの電圧が 11.8V を下回った時 →走行充電を停止
※上記電圧の値を往来する時にリレーのカチカチという作動音がします。
外部電源システム・サブバッテリーチャージャー
使用方法
- 外部電源用コードを家庭用 100V コンセントへ差し込み車輌へ接続する。通電した時にカチッと音が鳴ります。(インバーター電源から外部電源へ切り替わったときの音)
- 車内の 100V コンセントより使用可能です。
- 外部電源を繋いで 100V が使えない場合はブレーカーを確認してください。
- 充電している間、電圧計は 13.0V ~ 14.2V 位を表示します。
- 過充電防止機能がついていますので外部充電をつけたままでも大丈夫です。
※運転前にコードを外し忘れていないかご確認ください。
4連スイッチパネル/3連LED照明/マップランプ/バックドアランプ
DC12Vソケット・USBポート
DC12Vソケット・USBポートからはサブバッテリーの DC12V が出力されます。
携帯電話充電器などをシガーライターソケットに差し込んで使用することができます。
DC12Vソケット・USBポートに繋いだ電気機器は、使用しない時には外すようにしてください。繋いだままにしておくと、電力を消費し続けてサブバッテリーが上がってしまう場合があります。
ヒューズ・ブレーカー
バッテリーが充電されない、機器が動かない等故障の場合は、ヒューズ・ブレーカーをご確認ください。
シングルバーナー付シンク
<シンク>
使用方法
- 給排水のホースが水タンクに接続されているか確認する。
- 給水ホースの連結部分に接続コネクターを接続する。
- “水道ポンプ” スイッチを ON にする。
- レバーをひねる。
※排水後、お早めに処理するようにしてください。
※タンク内の汚れが落ちにくくなる場合がございます。
※ポンプを空回ししますとモーターの破損に繋がりますのでご注意ください。
<シングルバーナー>
CB 缶を利用してシングルバーナーのご利用ができます。
- ガスのホースがしっかりと連結されていることを確認してください。
- カバーを手前に倒してカバーを外します。
- くぼみに合わせてカバーを起こし装着する。(ガスの差し込みには向きがあります)
- 左に回し元栓を開ける。
- 火力調節レバーを回し、着火する。
※十分な換気が行える環境でご使用ください。
※シングルバーナーを使わない場合、ガス管を抜き、高温になる場所での放置は避けてください。
※使用後は必ず火力調節レバーを閉じてガスの元栓を右に回し、確実に閉めてください。
シャワー
使用方法
- シャワーのスイッチを入れる
- レバーを上げる
※水は前方の19Lタンクから使用しています。
FF ヒーター(ガソリン車)
FF ヒーターはわずかなガソリン(ディーゼル車の場合は軽油)と電力で稼働する暖房設備です。電源はサブバッテリー、燃料は車の燃料を使います。
FF ヒーター活動時電力:約8~34W
使用方法
- 中央のボタンを1度押す→ON/OFF
- メニュー項目で波線マークを選択し、温度を設定する
- 2秒以上長押し→徐々に暖房開始
◀▶:メニュー項目の選択・温度セットポイントの設定
- FF ヒーターの切り忘れにはご注意ください。
- 吹き出し口付近が熱くなりますのでお気を付けください。
- 吸気や吹き出し口付近に物を置かないで下さい。
- 車両本体のガソリンに余裕があることを確認してから稼働させてください。
- サブバッテリーを過放電(10.5V 以下に)させると痛めてしまいますので十分お気をつけください。
- ディーゼル車の場合、寒冷地に行った際に軽油が凍ってしまうことがあり、凍ってしまうと FF ヒーターは使えずエンジンもかかりません。
- 雪があまり降らないエリアでは 1 号や 2 号の軽油しか販売しておりませんので、対策として寒冷地に着いたら現地の軽油を給油してください。
- シーズンオフ時にも作動させてください。月に一度(車内温度が 30℃以下の時に)設定温度を最大にして 10 分~ 20 分燃焼させてください。この作業を怠ると作動不良の原因となり部品交換が必要になることがあります。
使用方法動画
メイン・サブ切替スイッチ
メインサブ切替スイッチはカーナビゲーションを付けている場合に付きます。通常カーナビゲーションの電源はメインバッテリーからとなりますが、サブバッテリーをカーナビゲ―ションの電源として使用することができるようになります。
その為、エンジン停止中でもカーナビゲーションが使用可能となりメインバッテリー上がりを気にせずにルート検索や DVD 鑑賞などを行うことができます
カーナビゲーションは消費電力が大きいため長時間のご使用にはご注意ください。エンジン始動時はメインバッテリー側へ切替をお願い致します。
ポップアップルーフ
<開け方>
※強い雨や車内が揺れるほどの強い風を受ける際はご使用をお控えください。
※雨の浸水やポップアップルーフを支えるパンタグラフが曲がり正しく閉めることができなくなる場合があります。
※転落する危険がありますので開口したテントより身を乗り出さないでください。
- ストッパーを押し込み手前に引っ張りながら緩める。(バンドを全て引き抜く必要はありません)
- 上部の U 字金具のバンドを指で押しながら緩める。
- 緩めたバンドの先にある C 型のフックを下部の U 字金具から外す。
- 1~3の工程を反対側も同じように行う。
- テント後方にあるボタンを外す(3箇所)
- C 型フック・ボタンが全て外れていることを確認しハンドルを持って上に持ち上げる。(できる限り最後まで手を離さず上げてください)
※ベッド板はダンパーの力で上へ跳ね上げることができます。下げる際は、最後まで手で支えてください。
<閉め方>
※正しくバンドでルーフを固定して閉めてください
※ポップアップルーフを開けたままの状態で走行しないでください。
- テント網戸、ファスナーを全て閉じる。この時車両の窓かドアを1箇所開けておいてください。
- ベッド板を降ろす。(最後まで手で支えてください)
- ポップアップルーフの取手もしくは取手についているバンドを引っ張って下へ降ろしていく。最後まで閉める手前で外にはみ出しているテントを全て内側へ入れ、その後すべて降ろす。
- 内側にはみ出ているテントをルーフの隙間に収納する。この時 C 型フックのついた固定用バンドは手前に出しておいてください。
- C 型フックを U 字金具へ引っ掛ける。
- バンドの先端を持って下へ引っ張る。
- バンドの緩みが無くなるまでしっかり引っ張って閉める。この時ストッパーを触る必要はありません。
使用方法動画
2000W インバーター
インバーターとは、サブバッテリー電源(12V)を家庭用電源と同じ 100V へ変換し、家電製品を使えるようにするための装置です。
- スイッチを入れてから 10 秒ほどお待ちください。
- 外部電源を繋いでいるときはスイッチをお切りください。
- インバーターを使用しない場合は必ずスイッチをお切りください。待機電力(約1.5Ah)が消費されるので、ON の状態で放置した場合、サブバッテリーがあがってしまう場合があります。
▼インバーターのスイッチを入れて使用するもの
AC100V コンセント
電子レンジ
- レンジを使わない時はインバーターのスイッチをお切りください。
- 外部電源へ接続してある場合はインバーターのスイッチはお切りください。
- 長時間連続でのご使用はお控えください。インバーターへの負担が大きくなり故障の原因になります。
詳細は付属の取扱説明書をご覧ください
エアコン
電子レンジや 100V 家電を同時に使用するとインバーターの容量を超えて停止する場合があります。
詳細は付属の取扱説明書をご覧ください
冷蔵庫(49L)
冷凍庫(4.0L)を含めて 49L になります。
電源はサブバッテリー(12V)からとり、稼働しております。
温度設定を強(6 ~ 7)に設定し 30 分前後で適温になります。
お出掛け時にご使用される場合は上記の時間を見積もって、事前に電源を入れておきましょう。
外部電源を接続してある状態で電源を入れて冷やすと、サブバッテリーの消費を少なくすることができます。
1 ~ 7 : 強弱を調整
0 : 電源オフ
使わない際はダイヤルを 0 に合わせて電源をオフにしてください。
オフにすると冷凍室の霜が溶け出してくる為、タオルなどを敷いてください。